「2018年度 海外研修 III A」(2019年2月~3月実施)事前学習会


第3~5回事前学習会(2019年1月22日 火曜日,24日 木曜日,25日 金曜日)

研修に出発する前々週に,3日間にわたる事前学習会を開催しました。第2回事前学習会での議論をふまえて,開発教育や社会学の良書を使用しつつ,「貧困」についてより深く考えるグループ・アクティビティを実施しました。また,訪問先のひとつであるサンディワアーン学習センター付属デイケアセンターで実施予定の教室活動の準備を進めました。

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つぎの教材を使用しました。いずれも,とても優れた内容です。

  • 宮内泰介『グループディスカッションで学ぶ 社会学トレーニング』三省堂,2013年。
  • 『開発教育教材 豊かさと開発』開発教育協会,2016年。
  • 『Social Action Handbook テーマと出会い・仲間をつくり・アクションの方法を見つける39のアイディア』開発教育協会,2017年。

 

これら教材の利用に加えて,つぎの図書を課題図書として参加者に配布し,研修準備に役立てます。

  • 田中優『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』河出文庫,2017年 (第1回事前学習会でも使用)
  • 大野拓司,鈴木信隆,日下渉編著『フィリピンを知るための64章』明石書店,2016年

 

グループ・アクティビティとして,4つのグループごとに,自分たちなりの「貧困の定義」を考えました。

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サンディワアーン学習センター付属デイケアセンターでの教室活動の準備も進めました。

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第2回事前学習会(2019年1月9日 水曜日)

 

お昼休みの時間を利用して,食事をとりつつ,ちょっとしたグループ・アクティビティをおこないました。グループ・アクティビティでは,それぞれの研修参加者に描いてきてもらった「貧困という言葉を聞いて連想することのウェビング図」をもとにして,お互いの連想を比較しながら議論し,「貧困」についての各自の考えを広げ,深めてもらいました。テストやレポートの準備に追われる時期で大変ななか,みな,アクティビティに積極的に参加してくれました。


 

第1回事前学習会(2018年12月1日 土曜日)

 

2018年12月1日(土)に,NGOライズエイジアの上田敏博さんをお招きして,事前学習会を開催しました。上田さんには,相手のことを理解しようとすると同時に,相手に自分を伝えるコミュニケーション・アクティビティからはじまり,「世界が 100 人だったら」のアクティビティ,そして,マニラのトンド地区における上田さんの活動,とくに,1993 年のクリスマスから 94 年の年明けにかけての活動を追ったドキュメンタリー番組を視聴するアクティビティまで,ご用意いただきました。これら多岐にわたるアクティビティを通して,自分自身を表現する仕方を考えるきっかけや,世界における格差・貧困の状況を学ぶきっかけ,さらに,フィリピンにおける貧困の状況を知りつつ,その状況へのかかわり方を考えるきっかけが提供されたのではないかと思います。素晴らしいアクティビティをご用意いただいた上田さんに,心からお礼申し上げます。

事前学習会では,平山もアクティビティを用意しました。研修参加者に読書課題として事前に配布した,田中優さんのご著書『幸せを届けるボランティア 不幸を招くボランティア』(河出文庫,2017年) の内容をふまえ,「ボランティア」や「国際協力」の現場へのかかわり方について,意見交換・議論する時間をもちました。田中さんのご著書は,「ボランティア」や「国際協力」の現場にかかわるうえで,どういった心がまえや配慮,気づかいが大事になるか,そして,物の考え方や知識をどのように習得するのが大事であるかを,とてもわかりやすい言葉で丁寧に説明してくれています。その言葉には,また,さまざまな社会問題の現場にかかわってきた人ならではの深みがあります。そのような名著を読み,意見交換・議論する経験が,フィリピンでの研修を,参加者の一人ひとりにとってより充実したものにしてくれることを何より願っています。